やさしい温度に侵されて

7/15
愛おしい寝顔をずっと守りたい。おでこにキスをしてそっとベッドを離れ、煙草を吸う。
出かける準備をしてホテルを出た。梅田をたくさん散策して足くたくたになったけど、今日のデートは100点満点。


7/16
8時半に起床。だるい身体を無理やり起こして身支度を済ませ、母の作ってくれたお弁当を持ち、いってきます。
初めての実践。文字の詰まったマニュアルを何度も噛んで先輩の顔色を伺う。こうしているとほんとうに社会人になったんだなぁ、と思う。働くってすごい。お弁当はボリューム満点ですぐにお腹は満たされたけれど残さず食べた。おいしかった。午後もなんとか乗り越えて同期の32歳の女性とふたりの男性の先輩と一緒に各方面へ帰る駅へ。これからのアドバイスや過去の失敗談などを聞かせてもらった。ここでしばらく頑張りたいと思った。今は恋人からもらう花丸が働く糧


7/17
午前10時に起床。調子が悪そうだった愛猫を病院へ連れていった。先生から健康体ですと言われたときほんとにホッとしたけど支払い料金をみてびっくりした。帰って仕事へ行く準備をして車に乗り込む、去年から壊れてたエアコンとテストに必要なタブレットを買いに家電量販店へ向かう。欲しいものは決まっていたけれど、仕事の時間に間に合いそうになかったので保留にして職場まで送ってもらった。仕事を淡々とこなして恋人へ会いに。
「よくがんばったね、えらいね。」ってはなまるをもらった。うれしい

どんどんふつうになっていくのがこわい。
彼は普通になってほしいらしい、でもわたしはふつうになるのがこわい。過去の自分を置き去りにしてしまうのがこわい。とにかくこわいのだ。このときの対処法をわたしはまだ知らない。


7/18
目覚ましが鳴り、瞼を開ける、隣で規則正しい呼吸をして眠っている恋人のおでこにキスをする、しあわせを噛みしめる。いってらっしゃいと見送って環状線に乗り込む。仕事へ向かうであろうひとたちを横目に今日は何しようか?と考えるのが少したのしい、といってもやらなきゃいけないことは山積みで家に帰ってひとつずつこなしていった。今日も恋人からはなまるをもらった、おとなになってはなまるをもらうことは中々ない、ましてやだれかに褒めてもらえることも少ないからとてもうれしい。わたしもだれかを褒められるようになりたい。


7/19
瞼を開けたら午前11時半。アラームをかけないで眠れるちょっとした社会人のしあわせ。
祖母に習ってこの間買ったパンツのはぎれを使ってひさしぶりに手芸をした、祖母の手つきを見様見真似で指を動かし縫っていく。時間が流れるのが速い、適度なところで終わらせて家へ帰る、かわいいのが出来そうでわくわくする。休日を持て余すかと思ったけれど案外充実した時間を過ごせた、明日からまた仕事をがんばろう。